1月12日(水)/晴
新聞にも載ったそうですが、堀江謙一氏が今日ケープ・ホーンを越えました。私は新聞などというものをとっていないので、記事や写真は見ていませんが、これは確かにビッグ・ニュースです。
ケープ・ホーンは世界一過酷な海です。
南アメリカ大陸が南緯57度近くまで張り出し、更に南には細長い南極半島が北に張り出しています。両大陸間は海嶺が繋がっていて海底の地形が複雑で、さらに水深が浅いため、南極海流がこの海域(ドレーク海峡)で危険な変則波をつくります。しかも、ほとんどいつも台風並みの低気圧が次々と襲来して、海は地獄の様相を呈してヨットを苦しめます。
ですから、船乗りはケープ・ホーンを魔の海と恐れ、これを越えたセーラーには「ケープ・ホナー」という特別の敬意を込めた称号が与えられます。
今回の堀江氏の場合は、チリ海軍が堀江氏とマーメード号を出迎えてホーン越えを証明するセレモニーを行ってくれました。
私といっしょに南太平洋を航海をしていた「エイプリル・フォース」というヨットの場合は、ホーン岬の灯台が彼らの岬越えを視認し、ケープ・ホナーの公式の証明書を発行したそうです。
余談になりますが、英国で(世界で)最も権威のあるヨットクラブ「ロイヤル・ヨット・スコードロン」では、メンバー以外誰であろうとクラブに立ち入ることを許しません。ただ、ワイト島祭りの日のみ、メンバーの奥方と令嬢がクラブハウスの芝生まで立ち入ることを許すといいます。それほど厳格なメンバーシップで権威を誇るこのクラブで、ケープ・ホナーは長靴を履いた足をテーブルの上に投げ出して酒を飲むことを許されたといいます。
勿論、これは昔話ではありますが、昔から、海の男が如何にケープ・ホナーの勇気を讃え尊敬を惜しまなかったかが分かります。
堀江氏は、これからは怒号する50度線(Furious Fiftieth)から少し北上して咆える40度線(Roaring Forties)を東へ進み、喜望峰を越えてオーストラリアの南・タスマニア島を目指します。その距離は凡そ9000海里、16500kmという気が遠くなるような距離です。
ちなみに、ケープ・ホーンとタスマニアの緯度・経度をGPSにインプットして航路設定して
距離を得ようとしたら、コンパスコース190度、4580海里と出ました。何と、さらに南下して南極大陸を横断すると約半分の距離でタスマニアに到達できると出ました。
一大陸を横断する2倍の距離の荒ぶる海をさらに進む・・・・その忍耐力と目的を見据えた意志力に、私は言葉を失います。只々、ご無事で!というばかりです。
堀江氏の航海の模様は、http://www.suntory-mermaid.com/で見ることが出来ますし、応援メッセージも送れます。一度、覗いてみて下さい。南極海の潮の香りがしますよ。
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コメント by 管理人 — 2005/1/17 月曜日 @ 0:35:43
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コメント by 管理人 — 2005/1/17 月曜日 @ 0:38:09
コメントスパム対策をしましたので当分は大丈夫だと思います。
コメント by 管理人 — 2005/1/20 木曜日 @ 0:07:02