7月4日(日) 快晴・30℃
暑い日々が続いています。まるで、梅雨を飛び越えて真夏が来てしまったようです。
若し、本当にそうならうれしいですけど、やはり、それでは困る人もいるのでしょう
ね。水不足が原因で生活基盤のあらゆる部分に不自由を来たしたり、農作物が旱魃の
被害を受けたりということもありますから。
それにしても、今年は台風が多発したり、静岡市では超局地的な豪雨で洪水が発生し
たり、梅雨に雨が降らなかったり……。昨年は、ヨーロッパ各地で洪水があり、かた
やアメリカでは竜巻や旱魃で大きな被害を蒙っています。今年はアジア、そして日本
なんてことにならなきゃいいのですが。
どうも、地球全体が狂ってしまったようです。もう、昔のように、暦どおりの穏やか
な四季は望めないのでしょうか。
さて、作品のページに『或る夜、イルカが…』を掲載いたしました。
この作品は、『その先の海』の文中に挟み込まれた短編として、既にお読みの方もい
らっしゃるとは思います。しかし、この作品を書いた時点では、別に航海記の挿入話
として書き上げた訳ではなく、あくまでも独立した作品として扱いたいと思い掲載し
た次第です。
読者の皆様から、「何故、航海記にフィクションの短編を挟むのか?」と訊ねられま
す。そのことについて、少し説明いたします。
『或る時、イルカが…』は、どうみても純粋にファンタジー小説です。つまり、架空
のお話で、普通、現実にこんなことは起きません。
しかし、何日も何日も誰とも言葉を交わさず、何日も何日も海ばかり見て旅を続けて
いると、私というものが大自然にすっかり同化してしまって、船腹に砕ける波飛沫や、
目の前を過ぎるトビウオや、マストの天辺にとまろうと休まずトライし続ける信天翁
(アホウドリ)も、何もかもが自分と等価で同質のものと思えてきます。
そういう時、私は何の疑いもなく、この大自然のあらゆるものと意思が通じ合える存
在と感じられるのです。ですから、私は、トビウオにも天信翁にも、そして海自体に
も本気で話しかけていました。
ドキュメンタリーとして事実を述べる航海記とは別に、そういう平和で何の煩いもな
い自由な心を物語に綴ったのがこの『或る夜、イルカが…』をはじめ、いくつかの短
編小説なのです。
話は変わりますが、海との関わりが私の存在理由と思っていた私の心から、少しずつ
海が乾いてきています。海が乾くとはおかしな表現ですが、海こそが存在理由という
ことは、言葉を変えれば海は私の生命力ということです。
海は生命の源とはよく聞く言葉です。生物学的に疑いもない事実ですが、私にとって
海は、私の内面を構築する土台、或いは太い柱でもあるのです。その土台や柱が脆弱
さを露呈し出したことは、老齢という事実とは無関係に、私にとって由々しき問題で
す。
『その先の海』の冒頭にも書きましたが、私の人生のあらゆる場面、その視界の片隅
には常に海がありました。しかし今、湘南とは名ばかり、藤沢とはいえ日常に海があ
りません。
かつて、目の下に葉山の海、相模の海、遠く望めば伊豆大島までを見はるかす葉山の
高台に住まい、世界の海を旅する夢を育みました。やはり私は、海が目の前に拓けた
所に住み、海から命を頂いて生きなくてはいけないなァと考えています。
久々のお手紙ですね。
「或夜イルカが・・・・」ん!?あれ〜何処かで読んだなぁ〜と思いつつスクロールしていきました。なるほど・・・。書いた時とそれをまた読み返して見る・・・必要なことですね。
「海が私の生命力」この言葉はとても沢山の意味がありますね。私も海の近くで育ち、埼玉の海無し県に来たときは、海の持つ影響力に悩まされ、実家に帰ると、たった数分でも海を見たいと、誰もいない早朝に出かけたり、雨の中を笠さしてでも見ていました。ただ、そうする事で何とも言えない安らぎを新しい空気を吸収してまた埼玉にもどるのです。
zenさんとは海に係わる規模が全然違うと思います、ヨッティと比べるな!!言われそうですが、海から頂くエネルギーは一緒と思います。船から降りてもzenさんにはまだまだ出来る事が沢山有ると思います。「人は信念と共に若く、疑惑と共に老ゆる」といいます。海が見えなければ、海を見に行けば良いのではないですか?それが海上でなくてもいいではありませんか?生きた海がzenさんの体の中に有るではありませんか。体内で眠っている海を呼び起こしましょう。人生への歓喜と興味を失わない、そして以前の栄光に潰されないで、生き生きとzenさんらしく考えたらと思います。頑張ってください。海大好きなwakoでした。
コメント by wako — 2004/7/5 月曜日 @ 0:43:29
つたない私の人生を振り返りますならば・・・。
海どころではなく、私の人生そのものがまるで乾ききった砂漠のようなものでしたが、「海が乾ききっている・・・」のお話に何故か感銘を受けました。
海とは縁がありそうでいてその実いつも裏切り続けられてきましたが、これからはもっと積極的に新鮮な気で海に出て行きたいと思わせていただいたお話でした。
コメント by 新一郎 — 2004/7/19 月曜日 @ 17:58:24