2004/8/25 水曜日

8月25日(水) 曇・30℃

カテゴリー: 未分類 — zen @ 21:52:29

引っ越し風景

20日、藤沢市の善行団地に引越しました。
引越作業は業者任せとはいえ、様々な準備、事後の片付けなどで、もうくたくたに疲れました。
しかも、ADSL回線が団地の設備であるセキュリティと干渉し合い、コンピュータばかりか電話も侭ならぬ状態で、精神的にもすっかり参ってしまいました。
明日からは、電話やインターネットでは手続きが出来ない免許証や車検証の住所変更などの諸手続きにあちこち走り回ります。

若い頃は気分転換に平気で引越をしていましたが、こんなに大変なことを繰り返していたのかと驚きました。全く、歳はとりたくないものです。
一方、引越挨拶の葉書がきっかけで、しばらくご無沙汰の古い仲間と連絡がとれたり、新居を覗きに来てくれる友達が居たりでうれしいことも沢山あります。

新しい住いは、バス停、銀行、郵便局、スーパーマーケット、その他各種商店が歩2分の至近距離にあり、差し当たっての生活にはとても便利です。
それにしても、引越費用に加え必要な家具を購入したり、転居に伴う出費は相当なものです。肉体的、精神的な疲労困憊に加え、経済的にも徹底的に疲弊したというのがこの度の引越の感想です。

先日13日、作品集に短編『ホームレス・ブルース』を掲載しました。
内容は、前々回に載せた『トーマスという隣人』同様、アメリカに於けるヴェトナム戦争の後遺症をテーマとしたものです。
私は、もうこのテーマは古過ぎて読者の方々の関心の外ではないかと憂慮していました。しかし、いま混迷を深めているイラクの現実は、あまりにもあの忌まわしいヴェトナム戦争と酷似しています。あと数年を経て、ヴェトナム戦争後に顕在化したトラウマが、再びアメリカ国内に現れるのではないかと危惧しています。

いい古された言葉ですが、武力では何も解決しません。アメリカは、他人の家に土足で踏み込むような独善的な武力行使を早く止め、本当の正義に根差した平和を実現して欲しいものです。

2004/8/13 金曜日

8月12日(木) 晴・33℃

カテゴリー: 未分類 — zen @ 2:26:51

相変わらず猛暑が続いています。
でも、ベランダから吹き込む風やふと目にした赤トンボに季節の流れを感じています。
先程は、外出から帰ってシャワーで汗を流しました。そうしたら、いつも浴びている水シャワーが涼しさを通り越して冷たく感じたのです。あァ、夏が過ぎてゆく・・・・・思わず、そう呟いていました。
古い歌謡や詩に詠われ、さらに沢山の文芸にも書かれているように、夏の終わりはそこはかとなく寂しいものです。
いつも思うことですが、一年の移り変わりは年の瀬や新年ではなく、夏が過ぎてゆくと実感した時に私は感じます。それはきっと、どんな季節よりも私は夏が好きだからなのかも知れません。クーラー大嫌いの私は、今年のこの猛暑をひたすら汗を流し、時には暑さで眠ることも出来ずに過ごしました。それでもやっぱり私は夏が大好きです。
まだちょっと早いかも知れませんが、毎年、秋が兆すと空を見上げて口ずさむ和歌があります。
 『夏と秋と ゆきかふ空のかよひぢは かたへ涼しき 風や吹くらん』(古今集)太古の昔から、夏の過ぎ行く風情に人々に特別な寂寥感を覚えさせたもののようです。

話しは飛躍しますが、この度、引越しすることになりました。
というのは、以前から申し込んでいた公団の賃貸住宅に11回目の応募でやっと当選しました。
民間の賃貸アパートと比べると、家賃は約半分、間取りは遥かに広く部屋数も多く、防犯だけではなく健康面のセキュリティも完備して高齢者を意識した設備になっています。
引越し作業は8月20日を予定していますが、一切の作業はクロネコヤマトの引越しセンターに任せることにしました。私はただ、作業の邪魔にならないように注意していればいいそうです。便利になったものですね。
今までは毎日が日曜日みたいな生活をしていましたが、今月に入ってからはやるべきことが出来て忙しく過ごしています。
昨日も、公団(都市再生機構)と契約を交わすため10数年振りに新宿副都心へ行ってきました。
学生時代は新宿が我が庭のようだったのに、見るもの全てが見覚えのないものばかり。かつてこの辺りにあった行きつけの喫茶店は・・・?そんなものは跡形もありません。何だか、異次元の見知らぬ都市空間に紛れ込んだようで、用件を済ませると追われるようにあたふたと帰ってきてしまいました。
ただ、小田急デパートの前で珍しいものを発見しました。それは、音楽を演奏していたインディオのグループでした。
このインディオの人たちは、私が『その先の海』の第一章の4にカナダのヴィクトリアでの出来事として書いた「インディオの女」という短編小説に登場するグループです。
勿論、メンバーの一人一人はもう代替わりしていて、昔のメンバーはいません。しかし、彼らの一人に尋ねると、寒い季節にメキシコを出発してアメリカを北上し、真夏にはカナダを演奏しながら旅をするのだそうです。
ヴィクトリアやバンクーヴァーへは行くか?と訊ねると、毎年7,8月には必ず行くといっていました。だから、間違いなく私がヴィクトリアで会ったバンドです。
そして彼らは、今年初めて憧れの日本に来たのだそうです。
日本はどうか?と訊ねると、アンジェロは“う〜ん”と唸って答えは返ってきません。恐らく、異常な物価高にささやかな収入が追いつかないのでしょう。日本には、大道芸やストリート・バンドの前に広げられたギターケースや空き缶にコインを投げ入れる習慣がありませんから、外国で彼らが通常得られるより収入は遥かに少なく、しかも物価は2倍もするのではたまったものではありません。
私のような者では、10人以上もいる彼らの力にはなれません。
私は“いい旅が続けられるように祈っているよ、アディオス”といって握手をして別れました。でも、未だに私の心の片隅には、彼らの為に何か出来ることはなかったのだろうかという思いが引っ掛かっています。

この暑さもそう永くは続かないでしょう。ひと時の残暑が過ぎると、見上げる空がハッとするほど高く感じる日がもうすぐやってきます。汗まみれの猛暑の日々を、惜しみながら、大切に味わって過ごしたいと思います。

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