2004/10/22 金曜日

カテゴリー: 未分類 — zen @ 17:02:24

10月22日(金)/快晴・南西の強風

実をいうと、昨夜2時までかかってLetterを書きました。
ところが、コンピュータ音痴の私は、サーバーへ転送しようとして、誤って全て消去してしまいました。
時間をかけて書き上げたものが、跡形もなく消えるのって、何度経験してもいやなものです。昨夜は、ただ憮然として寝てしまいました。
しかし、結構しつこい性格らしく、一晩寝ても拘りが消えません。それなら、と再び書き始めた次第です。

台風23号は、死者84名の犠牲を残して東海上の三陸沖太平洋へ抜け、温帯低気圧に変わりました。罹災された方々には、心からお見舞いを申し上げます。

様々な被害があった中で、私にとっては海王丸の座礁は衝撃的でした。
日本丸の名に隠れて、海王丸はあまり馴染みがない方も多いと思いますが、美しく優雅なその姿は、『海の貴婦人』と称揚されて世界の帆船ファンに親しまれております。現在、横浜みなと未来地区に展示されている日本丸の姉妹艇で、新日本丸などと比べても、その古典的に柔らかな曲線の美しさは際立っています。
昨日の朝テレビをつけると、その海王丸が、テトラポットに寄り掛かるようにして怒涛に翻弄されている姿が映りました。
あの姿は海王丸には不似合いです。海王丸は、常に大洋にあって、威風堂々と満帆に風をはらみ、大波を蹴立てていなくてはなりません。それが、美しく作られたものの義務であり矜持です。
私は、その映像に暫し釘付けになっていました。胸が苦しくて、そして、威風が失墜した無念が入り混じった悲しさが私を包んでいました。或る友人は、あの映像を見て涙が止まらなかったといっていましたが、私も全く同じ気持です。
夕方、10chでは、木村太郎キャスターと石原気象予報士が、このニュースについては、常にもなく言葉少なにコメントしていました。
彼らもまたシーマンです。木村さんは葉山マリーナに『マレシ』というヨットを置いて居られますし、石原さんは言わずと知れた日本ヨット界の草分けの一人、石原慎太郎氏の息子です。
そのお二人のコメントが、ひとこと呟くばかりに実に短かったのです。その短さが、却って多弁に勝って心の内の切なさを語っているようでした。

去る10月1日、新西宮ヨット・ハーバーから、堀江謙一氏が航海に旅立ちました。
今度は、東回り単独無寄港世界一周がテーマです。
東回りということをちょっと説明しますと、世界の海の難所を並べたような航路を走って、どこにも寄港せずに地球を一周しようということです。
主たるコースは“吼える40度線(ローリング・フォーティー)”や“絶叫する50度線”です。
さらに、氷山が立ちはだかる海域や世界一の魔の海といわれるケープ・ホーンや喜望峰を越えなければなりません。
このコースで行われる『ウイットブレッド・レース』という有名なヨットレースがありますが、
それは巨大なヨットに熟練したクルーが10数人乗り、しかもレグが5つか6つに分かれていて、何箇所にも寄港して争われるものです。それでも、世界一過酷なレースといわれるのです。
前から書いているとおり、そして、今年の様々な異常気象が示すように、いま地球全体がバランスを欠いています。彼の航路に過剰な異常気象が立ちはだからないことを、そして、堀江さんの航海の安全を切に祈っています。

『西久保隆作品集』の多くの作品に挿絵がつきました。
挿絵を眺めるついでに、もう一度読み直していただければ幸いです。
また、『愛の密度』や『癌』という作品に多くの誤字が見つかり、大急ぎで改訂しました。
作者として、今まで気づかずに読者の方々に無様なものをお読みいただいていたことを心からお詫びいたします。さらに、『エレンの消息』に多少不適切なものがありましたので今、急いで直しております。
読者の方に於かれましては、もし不適切な記述や誤りが見つかりましたならお知らせいただければ幸いです。また、航海記の『その先の海』以外の各作品はフィクションですが、勿論私の人生の軌跡に根差して書かれたものですので、その事実背景などでご質問があればお尋ね下さい。かならずご返事を差し上げます。
アクセスは、各作品の最下部に『ご感想をお寄せ下さい』というのがありますが、これをクリックすると私宛のメールになります。または、Letterにはコメントが書き込めるようになっ
ていますので、よろしくお願いいたします。

2004/10/5 火曜日

カテゴリー: 未分類 — zen @ 0:24:37

10月4日(月)/雨・23℃

一昨日の午後から天気が崩れだし、夜からは雨、今日は秋雨の肌寒い陽気です。
つい先日までは夏日の記録更新が騒がれていたのに、この気温の急変にはちょっ
とまごついてしまいます。
記録更新といえば、イチローの年間安打数の更新は、世界中を湧かせました。本
当に素晴らしい快挙ですね。

さて、先日来、私の作品に挿絵をつける作業に没頭しております。ボツにしたも
のを含め、もう15点ものイラストを描きました。
その傍ら、挿絵をつけるべき作品を読み返すことも大切な仕事です。
正直な話、作家は、書き上げた作品を読み返すことはあまりありません。です
から、この度の挿絵制作を機に、初めて読み返す作品も少なくなかった訳です。
一昨夜、夜11時頃から『愛の密度』を読み始めました。
そうしたら、何と、驚くほどの誤字が見つかりました。どうしてこういうことになった
かは分かりませんが、何れにせよ、このままでは読んで下さる読者に失礼ですし、
作者としても不本意なことです。読者の方々には、作者の不注意として心からお
詫びを申し上げます。
慌てて、マイクロソフト・ワードにコピーして徹底的に誤字を見つけ直してゆき
ました。読むだけでもそこそこの時間が掛かるものを、前後の関連を吟味しなが
ら誤字を見つけて直してゆくのですから、それはそれは時間が掛かります。
一応読み返しておこうかなと始めたものが、気がついてみれば朝の6時近くにな
っていました。
これからも、既に掲載された作品を十分に吟味して、誤字や不適切な表現を直し
てゆきますので、今後ともご愛読くださいますようお願い申し上げます。

それにしても、挿絵を入れてから、読者の方々から沢山のお便りを頂いておりま
す。作者としては、何ものにも勝る励ましです。
勿論、好評だけではなく、『口笛吹きの少年』の手が子供らしくないとか、『イ
ンディオの女』では、文章に髪を一つに編んでいるとあるのに、イラストでは二
つに編んでいるのはどうしてかというようなお小言もあります。
これは、如何に作品をよく読んで下さっているかということですから、私として
は大変うれしいことなのです。どうか、好評、不評取り混ぜて叱咤、激励を頂き
たいと思います。

引越後、早いもので一ヶ月半を経過しました。
様々な戸惑いもありますが、どうにか快適に暮らしております。
高層住宅では大好きな雨の音は聞かれないと思っていたのに、意外にも、以前の
長屋風アパートよりは遥かによく聞こえますし、ベランダ前の広い芝生には、虫取
りの子供たちが戯れて、何だか、懐かしい生活が戻ってきたような寛ぎを感じてい
ます。
これからは、日一日と秋めいてきて、気温の低い日もあります。どうぞ皆様、風邪
を召さぬようご注意下さい。

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