2004/11/11 木曜日

カテゴリー: 未分類 — zen @ 3:10:44

11月10日(水)/晴・21℃

先日から気になっていたことがあります。それを、是非ここに書いておきたいと思います。それは、新潟中越地震の被災者の方々のことです。
勿論、私たちは、被災者の方々とはテレビの報道でしか接点がありませんが、その方々の共通点として感じられることは、非常に謙虚で逞しいということです。
あんなに辛い目に遭っているというのに、誰もが感謝の言葉を口にされることに驚いています。仮設テントに入れたといっては「ありがたいことです」といい、何日振りかで自衛隊が仮設したお風呂に入れたといっては「生き返った気がします」と礼を述べ、倒壊した我が家に呆然としている老婆に慰めの言葉をかけると「生きてるだけでも丸儲けですよ」と逞しい言葉が返ってきます。
震災発生当初、炊き出しのおにぎりやパンがみんなに行き渡らなかった時も、子供やお年寄りに優先して配られましたが、行き渡らなかった方々から不平の言葉など全く耳にしなかったといいます。
錦鯉の生産者の方は、私らの代で日本の錦鯉を絶やす訳にはいかんと、生き残った鯉を救い出し、小千谷ちじみの機元たちは、壊滅した織り機を見つめながら日本の伝統文化を復活させるのは私らの使命ですと胸を張ります。
子供たちまでが、辛さをいう前に、学校でみんなに会えたことが嬉しいといっていました。日本全土に自己主張ばかりが渦巻いている昨今、もっとも辛い目に遭っている中越の人々から譲り合いと感謝の心が伝わってきたことに驚くと共に、古い日本の精神文化がまだ生きていたという喜びを感じたのは私だけでしょうか。
中越といえば豪雪地帯であり、必ずしも生活に十分ゆとりがある地域ではありません。文学作品にも、その苦しい生活振りや、それ故に起こる人生の悲しみなどが描かれているものが多数あります。
そうした地域に美しい日本の心が生き続けていたことに深い感慨があります。そして、おかしな話ですが、被災地の方々が中越地震をきっかけに、日本の伝統的な精神文化を全国に発信している訳です。その根底をなすものは、被災者の方々の地域文化への誇りなのかもしれません。
雪が降り本格的な冬が来る前に、暖かな住まいや十分な生活支援が行き届くことを心から念じております。そして、謙虚で逞しい心で、もう少し頑張ってください。

このLetterを読んでくださった方々へ:
私たちに出来ることは本当にささやかですが、少しでも被災者の方々の心の支えになればと願っています。郵便局に立ち寄ったら、ちょっと注意して窓口を見て下さい。中越地震救済基金の振込みシステムがあり、振込み用紙が用意されています。或いは、「ドラえもん基金」といってTV局指定の電話番号をダイヤルするだけで100円寄付する方法もあります。どうぞ、あなたもお力を貸してください。よろしくお願い致します。

2004/11/1 月曜日

カテゴリー: 未分類 — zen @ 23:26:20

11月1日(月)/雨・曇・晴、気温22℃

新潟中越地震は、驚くばかりの被害をもたらしました。
あの日、関東南部の藤沢でも震度4の地震があり、東海地震かと緊張しました。
急いでテレビをつけると、震源地は新潟県西部、震度は6強ということで山岳、山峡地域も多い地区でもあり、これは相当の被害が出るかも知れぬと暗澹とした気持でした。
多くの通信が寸断され、被害の規模や実態がなかなか明らかになりません。時間の経過と共に、予想を超える災害が明らかになって、さらに交通路の崩壊により、緊急避難を要する村落が孤立し脱出できない所もあることが報じられました。
被害の甚大さが明らかになるにつれ、私にも何か出来ないものかと焦る気持が膨れ上がりましたが、ささやかな義援金を提供するほか、足手まといにしかならぬ高齢者ではどうにもなりません。
各所に英雄的な活動がありました。崖崩れに巻き込まれた車から救出された雄太くんの映像は感動的でした。残念ながら母親と3歳の女児の生存は叶いませんでしたが、レスキュー隊の活躍は夜を徹して決死的なものでした。
まだ、断続的な余震が続いています。被災地の方々は不安な日々を過ごしておられることでしょうが、どうぞ、一日も早く平穏な日々が訪れることを切に祈っております。
中越地震に隠れて台風23号の被害の影が薄くなっています。しかし、こちらの被害も相当なものです。
10月の東京の降雨量は750mm、平年の5倍だったそうです。平年の年間降雨量が1400mm程度といいますから、一年間に降る雨の半分が10月一ヶ月間に降ったことになります。
しかし、災害が起こるたびに必ず出てくるのが責任問題です。確かに、怠慢が原因で甚大な事故でも起きれば厳しく追求されるべきでしょうが、何でも誰かに責任を負わせなければ事が終わらないという日本社会のあり方に疑問を感じます。
また、事故の教訓を活かし再び同じ悲劇を繰り返さないという言葉も、なんだか聞き飽きた気がします。本当に教訓が活かされて、更なる悲劇が防がれているのかどうか、これにも大いに疑問を感じます。

八分通り、挿絵の添付が完了しました。
しかし、『その先の海』には、まだまだ膨大な挿絵のテーマがあります。さらに手直ししたり、新たな挿絵を描いたり、作品のページをもっと楽しいものにしようと心掛けております。

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