12月26日(日)/晴のち曇
夕べは、湘南の海辺のレストランでクリスマス・ディナーを楽しんできました。
クリスマスは僕に何のかかわりもないのですが、なんとなくあわただしい歳末のお祭り気分そのものは理屈抜きで楽しいものです。
それに、お皿の上の料理にもクリスマスらしい工夫がほどこされていて、オマール海老やジェリーに包まれたアスパラガス、スター・フルーツなどでクリスマス・ツリーを形作っていたり、ゲスト・ルームは幻想的なイルミネーションで飾られ、ウェイターやウェイトレスがこの特別な夜を盛り上げようとフレンドリーで洗練された応対に心を砕いてくださるのも、とてもうれしいことです。
海辺といっても、夜ですから海が見える訳でもありませんが、海辺にいるということが心に華やいだものをもたらしてくれます。それに、大きな窓越しに対岸の明かりが見え、それが海面に映ってチラチラ揺れていたり、時折、船の航海灯が真っ暗な海を横切っていったりするのも風情です。
少し夜も更けていましたが、シーボニアまで足を伸ばし、例年、メンバーたちが心を込めて飾り立てるヨットのイルミネーションを見物に行きました。
ところが、時間が遅すぎたのでしょうか、土曜日、しかもクリスマスというのに、マリーナには人影もなく、イルミネーションも例年とは比べものにならないほどお座なりのもので失望しました。僕がシーボニアで遊び狂っていた頃は、それはもう、まるで別世界という華やかさと楽しさに溢れていた訳で、世相が激変したのかなァ〜という寂しさを感じました。
今日は暖かな日差しで朝を迎えました。家中の戸を開け放ち、陽光と新鮮な空気を部屋に満たし、薫り高い朝のコーヒーに充実した時を過ごしました。
しかし、お昼を過ぎる頃から気温は急激に下がり出し、しかも空は厚い雲に覆われてしまいました。藤沢では見ませんでしたが、東京以北ではかすかに小雪が舞ったとも聞きました。
歳末寒波が年の瀬を強く印象づけます。この寒さが、今年一年を振り返らせて、越し方のつれずれに想いを馳せさせます。
それにしても、何と災害の多い一年だったことでしょう。それに、幼児絡みの犯罪の多さには、世相の荒廃が見て取れます。
自然災害では、常に異常気象という説明が冠されています。しかし、或る災害関連の識者がいっていましたが、この異常さが、以後、通常になる可能性があるというのです。
確かに、気象庁90年のデータが最近では当てはまらなくなってなって来ています。例えば、11月3日の文化の日や5月5日の子供の日は晴の特異日といわれてきましたが、この10年ほど、曇りや雨の日が半分以上あるそうです。
10月10日の体育の日もそうです。この日は、高い確率で快晴ということで東京オリンピックの開会式に当てられたことは有名です。
それらの経験的データが、近年ほとんど意味を成さなくなっている訳ですが、何年かに一度外れたのなら異常気象ともいえますが、毎年外れるならその異常気象が気象の通例になってしまいます。
今年の台風の日本列島襲来の形が、毎年繰り返されるかも知れないというのは何とも気が重い想像ですが、そうしたことを念頭において災害復旧も行われなくてはなりません。来年は、今年のような災害が続かないことを切に祈る次第です。
一方、高齢者が頑張っている年でもありました。
特に海では、堀江謙一氏66歳、斉藤実氏70歳が、先を争うようにヨットの無寄港世界一周の航海に出発しました。現在、お二人とも咆える40度線のど真ん中にいて、魔の海域といわれる南アメリカの南端、ケープ・ホーンに接近中です。堀江氏が斉藤氏の900海里程前にいて、1月5日頃ケープ・ホーンを越えそうです。また、斉藤氏は、ホーンを越える頃は71歳になっているそうです。
また、数日前、アメリカ・サンディエゴに住む80歳の日系アメリカ人が太平洋を横断して清水港に入港しました。お名前は畑下栄さんといって、先年亡くなった奥さんの遺骨を日本の地に埋葬するという約束を果たすための航海でした。
しかし、日本近海に達した時、御蔵島の沿岸で漁船と衝突してマストを折り、ご自身にも船体にも多大な損傷を負って御蔵島に滞在中でした。国内のヨットマンや御蔵の漁師、さらに下田管区海上保安部などの協力で22日、無事清水港に入港しました。
数日の航海ならいざ知らず、何ヶ月にも及ぶ航海は体力だけで乗り切ることは出来ません。勿論、体力は不可欠ですが、気力が漲っていなければ、とても果たせることではないということです。面白いことに、気力は体力から生まれるものですが、それ以前に、体力を高揚させる気力がその人に備わっていなければならないという循環構造が冒険者固有のものなのかも知れません。
すっかり長広舌になってしまいました。今年はもう残り僅かです。どうぞ悔いのない一年を終えると共に、来年を最高の年にされるよう頑張って下さい。
最後に、今年も我がホーム・ページをご愛読下さいました読者の方々に心からの感謝を申し上げます。 zen