2007年7月12日(木)/雨

台風4号が南海上で本土をうかがっている。
そろそろ、この時期は次々と台風がやってくる季節だ。いつだったか、台風が大暴れして過ぎて、台風一過のタイミングで梅雨が明けたことがあった。夏を目前にして、心に海を抱えている人にとって、そわそわと落ち着かず胸躍る季節だ。
身体が思うように活動してくれないから、この季節、昔のようにヨットにのめり込んでいるという訳にはいかないけど、インターネットを通じ、情報だけはいくらでも入ってくる。
アメリカスカップの決勝が、歴史的僅差で勝敗が決まったとか、大昔(現在のクラスボートの2代前。12m級の前代)のアメリカス・カッパーであるJボートの「Endeavour(エンデバー)」がいま日本に来ているとか・・・。
随分昔になるが、舵誌のグラビアでJボートの写真を見たことがある。ブームはマストからスターン(船尾)までいっぱいに延び、マストの高さは我々の常識を遥かに超えて高かった。ランニングの風を受け、スピンネーカーとジェネカー、それに巨大なメインセールを左右に大きく開いた様は、大鷲が誇らしげに翼を広げた姿に見えたものだ。確か、1930年代のイギリスの防衛艇だから、建造70年を遥かに超えている。しかし、その船型の美しさは、これぞヨットというべき美の究極といって過言ではない。
話が風任せで、あらぬ方へ流れてゆくが、かといって別に定めた話題があった訳でもない。まあ、たまたま珍しく郵便受けに手書きの葉書が舞い込んだことに、随分ご無沙汰のこのページに書いてみようかと心が揺れたことが発端ではある。

葉書の主は、ヨット「あうん」のオーナー、九里(くのり)さん。投函地は沖縄・宜野湾市である。彼は、気楽に日本全土を一回りしようと愛艇でクルーズ中である。
彼は、過日、鹿児島の谷山港から電話を掛けてきた。「谷山に舫をとったら、周りに「海連」や「ファーザー」がいる。急に、zenに電話してみたくなった」という意味のことをいっていた。ご存知のように「海連」は今給黎教子、「ファーザー」は山脇一郎(通称・ケンちゃん)のヨットである。
折角だから、噂に聞く、鹿児島の熱いセーラー魂に触れてもらいたくて、各方面にメールやら電話をして、ホスピタリティー方々、お引き回しをお願いした。
そんなご縁から、7月5日に沖縄・宜野湾に入港したというお知らせの葉書を頂いた訳である。

文面は、連日の猛暑、近づく台風シーズンに触れた短いものだが、葉書の下半分、僅かにヴィリジアンを滴らせたセルリアン・ブルーの絵の具を、ずぼらな筆で捉われるものもなく置いたような彩色があって、その下に「宜野湾の海」とキャプションが記されていた。
それで充分だった。私の想いは、心を吸い寄せるような南国の海にいざなわれ、久しく文章を編む意欲も起こらなかった私に、このページに何かを書き訴えたいと思わせるインパクトを与えた。

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2007年7月12日(木)/雨 への2件のフィードバック

  1. KO MASUDA のコメント:

    ご無沙汰してます。折角の3連休ですが、台風ですね。相模湾オープンも1週間延期になりました。

  2. K/IWAMOTO のコメント:

    こんにちは!
    おせっかいだとは思いますが、イギリスはアメリカズカップの歴史の中で1度もタイトルを手にしたことがなく、したがって防衛艇を作ったことはないと思います。

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